noplanな blog

Priority#1

a0104905_2235377.jpg


nikkor-H 50mmf/2 / 400TX / lunchtime






暗室。


いま空いている時間の全てを暗室に捧げています

プリントは、去年の5月と夏 2回やりました

これまでは 暗室仲間と一緒に、わいわいと楽しくやっておりました

最近独りで作業をしています。

暗室は、近所の建具屋のおじちゃんが、工房の2階に手作りしたもの。

これがすごい

壁には冷蔵庫の庫内と同じ吹き付けをほどこし、(それも自分でやった)

温度管理はパーフェクトです。

冷暖房 水道完備

もちろん完全暗室です

そして ものすごく広い!

これを、工房の2階に独りで作り上げたおっちゃんは、

日本リアリズム集団の「視点」に入選する腕前です

ほんとは教えて欲しいのだけれど、「目が悪くなったけんのー」と笑うだけです。

写真を撮らなくなってもう何年も経つそうです。

だから、もったいないことに、あたしはテクニック的なものは、何も教わってません。

で、昨年の5月に突然 面白がってやってきたあたしらは

だんだんと打ち解けてゆき

初対面の頃より随分活気が出てきて、目がきらきらしてきて、

嬉しそうに話をしてくださるようになりました。

職人さんなので、暗室の懲りようからしても

独学で相当なレベルまで登りつめたプライドもあると思うのにほんと優しくて、

私が行くと連絡をすると、お湯を沸かして薬剤を準備してくれていたり、

タダで好き勝手に使っていいと、

わたしは、工房の鍵まで預かってしまいました。

これは、本気で向き合わないと失礼だと思いまして

新年早々 寝食を横にプリントしております。


実は、もう時間がないのです

この工房、昨年末で閉めてしまって、

いまは おいちゃんが独りで後片付け中です。

後片付けを終えたら、さよならです。

知らせを聞いたのは、ほんのすこし前

年末の餅つきの時でした。

だから、もうすぐなくなるのです。

1年かけて、写真館にとびこみをしたり結構無謀にしてやっと見つけた暗室も

こんなお別れになるとはほんとにさみしいです。

昨年は例年にない水不足でずっと遠慮していたので、

いまは遠慮せず思い切り使わせてもらっております。

あさっては いつも行っていた写真屋さんが閉店になります。突然です。




なんだかあたしはふと泣きそうなのです

でも、ほんとに辛いのは、おいちゃん本人で。

あたしは、あたしのできる限りを尽くして

できるだけプリントをマスターしておきたいと思っています。

そんなおいちゃんも、最近はカメラを持って出かけるようになり、

今年自家現像も再開されました。

そのきっかけの端っこにわたしたちが居るといいなと心から思います。

暗室がなくなっても、きっと大丈夫 こうして世代を超えて

共通言語ができたことに、ほんと感謝です。
[PR]
by luckymay | 2009-01-12 22:37 | 日々のこと